刑務所の芸術活動を知るおすすめSNS(facebook編)

 

前回のInstagram編に続き、今回はfacebookアカウントをご紹介していきます。
今回は、先に日本国内のアカウントから、後半に海外のアカウントの順番に見ていきます。

日本編

矯正図書館

本webサイトではお馴染みの東京都中野区にある矯正図書館のアカウントです。日々の刑務所関連ニュースにアンテナを立てたいあなたにおすすめです。新着資料情報も即時にアップされます。

 
博物館 網走監獄

北海道網走にある博物館網走監獄のアカウントです。収蔵資料の紹介のほか、イベントの告知や開催レポート、何よりうれしいのは四季折々の網走監獄の様子が見られることです。雪が積もる冬、雪解けの春、緑が茂って花が鮮やかに咲く夏、秋は…とにかく更新頻度が高いので飽きません。
最近はアニメ「ゴールデン・カムイ」にも描かれ、コラボ企画も注目です。

 
刑務所伝導ミニストリー

元極道牧師で著名な進藤龍也さんが、聖書やキリストの教えを通して、反社会的組織からの離脱や自立更生支援を行う取り組み「刑務所伝導ミニストリー」のブログ更新などが主な内容です。
刺青の入ったコワオモテなおじさんたちの笑顔…愛しいですね。

※参考までにですが、VICE JAPANが取材した進藤龍也さんのドキュメンタリーがyoutubeにあります。

 

以上が、日本の見ていて刺激のあるfacebookアカウントですね。
もちろん、「NPO法人監獄人権センター」や、Instagram編でも紹介した「CAPIC」もfacebookアカウントをもっていますが、特段facebookを活用した情報発信をしているわけではなさそう(更新頻度があまりない)なので、今回は含めませんでした。

 

海外編

では、お待ちかねの海外アカウントです。
Instagram もfacebookも、投稿記事に翻訳機能がついているので、誰でも閲覧ができます。
ちなみにInstagram編で紹介したアカウントは、だいたいfacebookアカウントも持っているので、今回は前回紹介しなかった組織やアカウントを中心にします。

 

Shakespeare in Prison. A Program of Detroit Public Theatre

アメリカのデトロイト・パブリック・シアターが取り組む、その名の通り刑務所でシェイクスピア劇を行うプログラムです。

 
Prison Creative Arts Project

以前に、紹介したミシガン大学が取り組むPrison Creative Arts Project(PCAP)のアカウントです(以前の記事はこちら)。毎週月曜はVisualArtMondayというハッシュタグのもと、受刑者が描いた絵画が紹介されます。その他、PCAPの最新の活動情報なども頻繁に更新されています。

 
Prison Insider

これまでアメリカの団体を多く紹介してきましたが、ここにきて、フランスの団体「Prison Insider」のご紹介です。世界各国の特派員、ジャーナリスト等のネットワークを活用し、刑事司法制度における人間の尊厳と基本的人権の尊重を促進していくため、各国の情報を収集している組織です。
投稿される記事はフランス語ですが、翻訳機能を使えば大丈夫です。

 
National Criminal Justice Arts Alliance

続いてはイギリスからです。National Criminal Justice Arts Allianceは、イギリス国内の刑務所や少年院等の刑事司法制度下にある人々に、クリエイティブな機会を提供するためにつくられた組織で、アーティストやアート団体とのネットワークを有し、プログラムの開発や実践、促進、支援をしています。
facebookでの最近の気になる投稿としては、出所者の就労支援のために立ち上げられたThe Exceptionalsというwebサイトの紹介記事です。とてもおしゃれに作り込まれたwebサイトで、出所者達のもつスキル(クリエイティブ・スキルを含む)を、仕事・就労につなげるための、雇用主側の不安を解消するための情報だったり、サクセス・ストーリーといった具体的なエピソードまで集められていて、非常に参考になります。こちらはまた機会があれば、別途記事にしたいところです。

 
Koestler Arts

続いてまたもイギリスからです。Koestler Arts は、1962年からずっと犯罪者による芸術作品の展示・販売を行ってきたイギリスのプリズンアートで最も有名な慈善団体とされます。毎年、公募展を開いており、イギリス国内の受刑者から数多くの作品が応募され、入賞作品の展示・販売などを行っています。facebookに投稿されるのは日々の活動の様子などが中心です。

 

以上ですが、また何か興味深いSNSがあれば更新したいと思います。