伝統工芸の隠れた担い手

熊本日日新聞にこのような記事が出ました。
「肥後象がん、受刑者継承 高い技術力で受賞も 熊本刑務所」( 2019/1/13 – 熊本日日新聞 )
※残念ながら記事のリンクが切れてしまいました。

熊本刑務所における刑務作業で作られている伝統工芸品「肥後象がん」が高い評価を得ているという記事ですが、受刑者らの言葉から「作品」という認識を持って手がけていることがわかります。

市場原理の中では途絶えてしまう危うさのある伝統工芸が、刑務所で受け継がれているようで、文化の隠れた担い手がいるのです。

以下、記事より抜粋:

担当の男性看守は「集中して黙々と取り組んでいる。自分たちでデザインを考えることがやる気につながっているようだ」と言う。(中略)受賞作を手掛けた30代の受刑者は「作品を見て喜んでくれる人がいるのはやりがいになる」と話す。
(中略)熊本刑務所は「世間で途絶えた伝統工芸が刑務所で受け継がれている例もある。肥後象がんの技法もしっかりと継承するとともに、受刑者の更生に役立てていきたい」としている。